【4/15日本市場の確認ポイント】
日経平均 27093.19(▲0.29%)[26,784~27,203]
TOPIX 1896.31(▲0.62%)[1,881~1,902]
マザーズ 765.73(▲2.11%)[759~771]
値上がりセクターTOP5
1.保険(+0.76%)
2.輸送用機器(+0.61%)
3.銀行(+0.51%)
4.証券・商品先物(+0.40%)
5.海運(+0.36%)
値下がりセクターTOP5
1.精密機器(▲1.99%)
2.電気機器(▲1.86%)
3.空運(▲1.47%)
4.金属製品(▲1.46%)
5.化学(▲1.12%)
15日の日本市場は前日の米長期金利が上昇してハイテクグロース株が売られたことを嫌気して安寄りスタートし、日経平均は一時300円超の下げ幅となったものの鋭い切り返しでプラス圏に浮上する場面もみられました。引けにかけては節目の27,000円を意識したもみ合いとなり、結局は小幅安で取引を終えました。
米ナスダックの大幅安が嫌気されて半導体株が軒並み値崩れを起こしたほか、新興グロースの主力どころも大きく売られてマザーズは▲2%超の下落となっています。為替円安から自動車株が比較的しっかりで、新興株から主力株への資金移動の側面もありそうです。
ただ、日経平均の急激な切り返しは決算好感で大幅高したファーストリテイリング(9983)に下支えされた影響が強く、一方で東京エレクトロン(8035)やソニー(6758)などの弱さが際立ち、先行きへの不安を残す形となりました。
【米国株概況】
休場のためお休み(定点観測データは14日ベース)
NYダウ 34451.23(▲0.33%)[34,437~34,889]
S&P500 4392.59(▲1.21%)[4,390~4,460]
NASDAQ 13351.08(▲0.15%)[13,345~13,662]
ダウ輸送株 14844.1(▲0.01%)[14,755~14,951]
半導体SOX 3028.2(▲2.92%)[3,026~3,132]
日経平均先物(CME) 26,915(▲1.01%)[26,860~27,315]
ドル/円 125.09~125.98
米10年債利回り 2.828%(高値2.836%:4/12、安値1.668%:3/7)
WTI原油 106.51(高値130.50:3/7、安値92.93:4/11)
金先物 1972.50(高値2,078:3/8)
銅先物 4.7205(高値5.0395:3/7)
恐怖指数(VIX)21.82(37.79:2/24)
Fear&Greed指数 42
High Yield Bond (HYG)80.24(安値79.60:4/11)
【日本株投資戦略】
欧米休場で手がかり難、前週末の地合いを引き継いでもみ合い想定
週末にかけて欧米市場が休場であることに伴い15日の後場は様子見ムードが強まりました。27,000円台を回復した後の日経平均において、そこから一段と上値を窺う動きは限定的だったとみるべきでしょう。一定の戻りを見せたものの休み明けの手がかり難もあり、材料株以外は方向感がみえづらい状況の中で膠着感が強まりやすかったと言えます。
米国の金利上昇によって不透明感が強まる中、金利動向だけでなくインフレの行方や為替など市場環境は以前よりも変数が多くなっています。相場が膠着している時間は凪状態で、米国の金融引き締め観測やウクライナ情勢などに動きが出ると、一気にボラティリティが跳ね上がって大きく変動しやすい難易度高めの相場になってきています。
企業の決算シーズン入りに伴い個別株対応が中心となる時期ですが、今週の日本市場では決算発表する企業も数少ないことから外部環境にらみの状況と言えます。ただし、決算発表を前にした銘柄を思惑頼みで売買するにはリスクが高く、先行する米企業の決算で強含む場面が出てきてもおいそれと追従していくわけにもいかないでしょう。仮にそれで上下どちらかに振れてもそれを修正する動きが出てくるはずだからです。
先週の決算発表後のファーストリテイリング(9983)のように手がかりがはっきりとしている場合は別かもしれませんが、全体的には材料待ちの環境であると言えます。収益機会を探って材料株を手がける選択肢も一つですが、米金利上昇が一服してグロース株が復調してこないうちは中途半端に物色しても命取りとなる可能性が高いと言えます。
米国ではこの時期に税金支払い期限を迎えて株売りに傾きやすいというのがアノマリーですが、4/18期限を通過した後の株価の動きは重要となります。よって、日本株もテクニカルリバウンドが期待される中、火曜日の米国市場の動きを確認した上で4月後半の相場を占うことになりそうです。
週前半は足元で売られたグロース株の動向を注視しながら安値に突っ込んだ銘柄の押し目買いを検討するくらいで、バリュー株を決算前にあえて手がけるメリットは少ないとみられるため週初は様子見が賢明でしょう。
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