イチから考えるお金のこと
－初級編⑥－

第16回のまねまねコラムはお金について考え始める際、初級編⑥として具体的にどんなことから考えていくのが良いのか、初めに知っておくべきことは何なのかについて述べていこうと思います。

初級編はライフプラン（人生計画）と生活に身近なところでお金の問題が発生した場合の対処法を勉強するとともに、将来においてもあらかじめ資金計画を立てながら理想の人生に近づけていくために必須な知識をお伝えしています。

今回はとくに50代以下の層にいたっては経験したことのないインフレーション（物価の上昇およびお金の価値が実質的に目減りする）が鮮明となる中、私たちは資産防衛ひいては生活防衛が最優先課題として浮上してきています。そして、この先に訪れる未曾有のインフレ危機に対応する上で必要不可欠なのは“投資”の知識に他なりません。そこで、インフレ対応に有効とされる株式・不動産などへ投資するということはどういうことなのか、最低限知っておくべきことをお伝えしていきます。

以前、まねまねコラムの入門編で詳しく述べてきた『お金のルール変更と歴史（その1～6）』の事実から、お金はこれまでも絶えずインフレ圧力に晒されてきたことが分かります。まだお読みいただけていない方、一読したが忘れてしまった方はいま一度遡って理解を深めていただくことをオススメします。そして、このインフレというのは戦争や自然災害、疫病といった現代でも大きな課題・人類の危機に瀕した際により加速度的に進むものであるということを知る必要があります。

このインフレ環境下における危機を無事に乗り越えることができるかどうかで、富める者と貧困に陥る者との格差がより一層広がり、私たちの今後の人生は大きく枝分かれしていくこととなります。世の中が誰の目から見ても大きく変化している今、自分の生活や家庭を守り、さらに人生を変えていくことができるのは自分だけです。

『変えるにはリスクが伴う。変えなければより大きなリスクが伴う。（Risky to change. Riskier not to change.）』
※ジョン・ヤング（アメリカの宇宙飛行士・アポロ計画の有人月面着陸を成功させた人物）

誰も逃れられないインフレーションへの対応

現役世代の方は今お金を稼ぐために何らかの仕事に就き...

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