イチから考えるお金のこと
-初級編④-

第14回のまねまねコラムはお金について考え始める際、初級編④として具体的にどんなことから考えていくのが良いのか、初めに知っておくべきことは何なのかについて述べていこうと思います。

前回は身近な金融商品の中から、まずは生命保険の大事なポイントについて詳しく解説しました。日本人の多くが誤解している保険商品は正しく活用できるかどうかでその価値が大きく変わってしまうものです。

続いては保険商品の中からこれも誤解が多い医療保険・がん保険といった第三分野の保険商品について見ていくことにします。

一般に保険選びや保険の見直しという場合、何かしらに加入する(あるいは乗り換える)ことも検討しながら各社商品を比較するかと思いますが、医療保険やがん保険といった場合には本当に必要なものかどうかをいま一度確認する必要があると言えるでしょう。今回はその理由について具体的に述べていきます。

医療保険の保障内容をおさらい

普段は元気に生活していて、自分に万が一の事態が起こって亡くなることなど考えていないという方でも、もしかしたら事故や大病を患って入院や手術をすることはあるかも!?と考える人は多いかもしれません。

医療保険はそんな病気やケガに対する医療費の経済的負担に備えるものなわけですが、いざ加入しようとするとその保障内容や商品種類はさまざまで、保険料の違いは比較できても内容的に細かな違いがあって結局よくわからないという方は多いのではないでしょうか。

基本的に医療保険は「入院給付金」と「手術給付金」がメインの保障になります。入院の場合には入院日額〇〇円で合計何日入院したのか、あるいは入院一時金がいくらといったタイプもあります。例えば入院日額5,000円、入院日数5日の場合、入院給付金として受け取れるのは「5,000円×5日=25,000円」となります。

手術の場合は受けた手術の種類によって異なりますが、これも入院日額〇〇円がベースとなっています。それに約款で定められている手術内容に応じた給付倍率を乗じた金額となります。例えば入院日額5,000円、手術給付金が入院の20倍の場合、「5,000円×20=100,000円」が手術給付金として受け取れる保険金額となります。

この入院・手術以外にも特約な...

※続きを読むには無料会員登録が必要です。