イチから考えるお金のこと
-初級編③-

第13回のまねまねコラムはお金について考え始める際、初級編③として具体的にどんなことから考えていくのが良いのか、初めに知っておくべきことは何なのかについて述べていこうと思います。

前回ではお金の勉強に欠かせない金融商品を活用する話の中で、まず最初に多くの人にとって身近な保険商品について話していきました。

保険選びの際に重要なポイント、一般に言われているような保険の考え方とは違った切り口を提示しながら自分の加入している保険が【本当に自らの目的に合っているものかどうか】を確認していただくことを主眼に置いて解説しました。

これは保険商品だけでなく、金融商品全般が自分の目的に合うものを選択していかなければならず、じゃあそもそもの自分の目的ってどういう風に考えていけばいいのかを保険の正しい考え方を参考にしていただくと同時に、人生設計をより明確にしていただきたいと思って最初に取り上げました。

今回は前回のリスクマネジメント第2回目として、保険商品について具体的なシミュレーションなどを示しながらさらに深掘りしてみていくことにしましょう。

生命保険の基本形は2つだけ
~「定期保険」と「終身保険」~

では具体的に自身に合う生命保険とはいったいどんなもの?という段階にきたところで今度は生命保険の種類、プランが沢山あってとても選べないという課題に直面します。

日本には保険会社が国内、外資系あわせて数十社あり、それぞれに用意されているプランも数十種類あることを考えると選択肢は数百種類に及ぶといっても過言ではありません。

その中から選び出すなんてとても大変というイメージを抱くかもしれませんが、生命保険の基本形は大きく分けて「定期保険」と「終身保険」の2つだけです。

これに「養老保険」を加えて3つとする考え方もありますが、現在の金融環境を鑑みた場合には保険会社の予定利率が低く、満期保険金の魅力が低いばかりか保障内容の割に保険料が高くついてしまいますので検討に値しないと言ってよいでしょう。この類の学資保険なんかも同様です。

では、「定期保険」からみていきましょう。

定期保険はその名のとおり保険料を支払う期間と保障される期間が定まっていて、【安い保険料で高い保障が得られる】、というの...

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