イチから考えるお金のこと
-入門編⑤-
第5回のまねまねコラムはお金について考え始める際、入門編⑤として具体的にどんなことから考えていくのが良いのか、初めに知っておくべきことは何なのかについて述べていこうと思います。
前回は「世の中にお金を生み出す借金と金利の関係」について書きました。今回はさらにお金の正体の核心に迫るためにもう一歩踏み込んでいきます。これまでのお金の歴史をふまえながら【お金のルールが変わるのはどんな時だったのか】について理解を深めていきましょう。
歴史について勉強するというと学生時代の暗記・詰込み型のニガテ意識を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、長い時間をかけて繰り返されてきた変化とお金にまつわる成功と失敗のパターン、ルール変更の時にうまく順応したものだけが成功者たりえてきた事実を学ぶことで、自分の失敗する可能性を排除し、チャンスをつかむきっかけが見つかると確信しています。
今のお金のルールを理解し
借金(他人資本)を活用した人が大富豪に!
およそこの100年間の歴史を遡るだけでも、「価値」を表すお金の形が30年~40年周期で変わっていることに気づくでしょう。さらに、お金の大規模なルール変更は70年~100年周期で転換期を迎えることもパターンになっています。
こういったパターンはお金だけでなく、長期景気循環や技術革新のサイクルでも「コンドラチェフサイクル」と呼ばれる50年周期などが有名です。経済のことについて学ぶのであればコンドラチェフの波について研究すれば現代の経済活動における全体像が理解できるでしょう。
私たちが今学ぶべきはお金のルールに関することで、おそらくお金についての知識というのは親世代から受け継がれた知恵や成功・失敗の体験によって培われたものだと思います。しかし、子育て世代の親が教えられるのはせいぜい30~40年程度の経験でしかありません。
先ほど述べたようにお金のルールは30~40年周期で変わってきましたので、子どもの時に教わった知識をそのままにしておいたら通用しなくなるということです。
お金の歴史を知ることは、世代を超えて過去に起きたことを現在の起こっていることに応用し、さらにはその結末までを予測できるようになることなのです。
これまでの入門編で学んだ...
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