イチから考えるお金のこと
-入門編②-
まねまねコラム#2はお金について考え始める際、入門編②として具体的にどんなことから考えていくのが良いのか、初めに知っておくべきことは何なのかについて述べていこうと思います。
前回は「お金を作り出すマインドを整える」ことから話しましたが、今回は【お金が問題解決の手段である】ということを理解した上で、その役割についてふれてみたいと思います。
お金の3つの機能について知る
まず、お金には3つの機能があります。
一つは「価値の尺度」です。要するにモノサシであるわけですが、これをまず認識することが実はこれからの時代を生きていく上でとても重要になってきます。
なぜ重要かというと、私たちは今まさに、お金そのものが変化していく歴史的な転換点に身を置いているからに他ならないからです。
私たちが日々手にする商品には値段がつけられて、その時々における需要と供給のバランスによって価格変動が起こります。
例えば新製品の家電などは市場に投入された直後はとても高価ですが、数年後にはいかにハイテク製品であっても大量生産が可能になりコモディティ化して価格は落ちていきます。品質などが特に劣化したわけではなく、便利な機能などが変わらなくても希少性が失われることで価格が下落するメカニズムになっています。
お金はそれらの需要と供給のバランスもふまえながら客観的にモノやサービスの価値を示す役割を持っています。
お金の機能二つ目として「価値の交換手段」の役割があります。ごく当たり前の話ですが、私たちは価値交換する時にお金を介して欲しい物が手に入ったり、好きなところへ自由に行き来することができます。
人それぞれ欲しい物は違いますし、欲しくなるタイミングもバラバラのはずです。労働によって生み出す生産物も異なります。お金や流通のしくみが無い時代ではお肉と海産物を物々交換したり、税金をお米や織物など地方の特産物で納めるというのが普通であったのです。
お金という共通概念があることで、わざわざ農家に出向かずともいろいろな野菜がいつでも手に入り、洗濯機が欲しいのにお肉やお魚が腐って物々交換してもらえなかったということもありません。
お金の三つ目の機能として「価値の保蔵」という役割があります。
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