イチから考えるお金のこと
-初級編①-

第11回のまねまねコラムはお金について考え始める際、初級編①として具体的にどんなことから考えていくのが良いのか、初めに知っておくべきことは何なのかについて述べていこうと思います。

入門編では現代のお金の仕組みを過去の歴史から遡って理解を深めました。少し難しい内容も含まれていたかと思いますが、これからの新しいお金が誕生してくる時代の大転換期を生きる私たちにとって避けては通れない知識なのです。

現時点ではまだこれまでのお金のルールをベースにした資産形成の考え方、資産防衛としてすべきことがおよそ決まった原理・原則で通用する段階ですので、順を追って解説していきたいと思います。

ただし、法改正なども矢継ぎ早に行われていくようになるかと思いますので、今後のお金との付き合い方はルールや価値観の変化に合わせて微調整していく柔軟さも求められていく転換期に生きていることを忘れないでください。

最初に行うべきファイナンシャルプランニング
 ~具体的なお金の問題について考える~

人生と密接なつながりをもつお金について考えるということは、自分の人生について考えることでもあります。

ファイナンシャルプランニングを直訳すると「金融・財政の計画を立てること」となります。それはつまり、自分の思い描く人生を送るために、「いつ頃、どれ位のお金が必要か?」を具体的な数字として考えることであり、不測の事態に対してもどのように備えておくか?を考えることでもあります。

とにかくガムシャラにお金を稼いで湯水のごとく使い倒したいというのも結構ですし、とにかく将来が不安で仕方ないのでせっせと貯金に励むというのも一つの考え方として間違いではありません。

しかし、ただでさえ不確実な世の中で計画を持たないというのはあまりに無謀で、せっかくの人生を台無しにしかねません。

大事なのは「現在」と「将来」を天秤にかけて【どの時点での豊かさを求めるか】ということです。

また、時間の流れはすべての人に平等ですので、その時代のルールに合っているかということも上手にお金と付き合いたい方、より良い効率を求める方にとってはとても重要なものです。

ですから、まず順番としてはライフプランニング(人生計画)を明確にすることから始めます...

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