イチから考えるお金のこと
-入門編③-

まねまねコラム#3はお金について考え始める際、入門編③として具体的にどんなことから考えていくのが良いのか、初めに知っておくべきことは何なのかについて述べていこうと思います。

前回は「お金の役割と3つの機能」について書きましたが、今回は現代の資本主義における【お金の仕組みと経済】について理解を深めていきたいと思います。

お金の仕組みを理解するーお金の大半は現金ではない!?

私たち日本人が日々の生活で使っているお金はどこから生まれ、どのように取引されているのでしょうか?

「お金をたくさん手に入れたい!」と考えた時、実はその【お金の仕組みについて理解する】ことが大切です。

まず、私たちが普段から目にするお金、いわゆる紙幣(一万円券、五千円券、二千円券、千円券)は日本銀行券として中央銀行である日本銀行によって発行されていることはご存知かと思います。

一方で、貨幣(硬貨)は政府が発行しており、財務大臣の定める製造計画に従って独立行政法人である造幣局によって製造された後、日本銀行を経由し民間の金融機関を通じて世の中に流通させています。

ところが、世の中で使われているお金はそれだけではありません。

それどころか、みんなが欲しがる紙幣や貨幣といった目に見えるお金は全体のほんの一部にしかすぎません。

日本で流通している現金はGDPの約20%とされていますが、実は先進国における平均は約5%程度です。米国は約8%、ユーロ圏では約10%とされていて、日本の現金流通量が世界のそれと比べて突出して多いことが話題となったことがあります。

では、紙幣や貨幣といった現金以外のお金って何なの?というと、クレジット(信用)と言われる目に見えないし触ることもできないデジタル上の数字のことです。

身近な例では個人間でも企業間でも取引に銀行を通じて口座振替するにも現金は不要ですし、クレジットカードでお買い物したりするのも現金を持ち歩かずに済むので便利です。今では日本でもキャッシュレス化が進んで電子マネーを利用してスマホ決済するのも当たり前の風景になりました。

▼増える日本の現金流通、世界で突出(2017/2/21)
https://www.nikkei.com/article...

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